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Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05170-01
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ttCheck

説明

TimesTenデータ・ストアの内部一貫性チェックを行います。チェックする構造とチェックのレベルを指定できます。

アクセス制御

アクセス制御がTimesTenのインスタンスに対して有効である場合、このユーティリティではADMIN権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。接続文字列またはDSNに認証情報が指定されない場合、続行する前にユーザーIDおよびパスワードの入力が求められます。

構文

ttCheck [-h | -help | -?]

ttCheck [-V | -version]

ttCheck [ [-blkDir] [-compHeap] [-header] [-heap] [-indexHeap] [-log]

[-permBlkDir] [-permHeap] [-tempBlkDir] [-tmpHeap] 
[-tables tblName [...]] [-users userName [...]] 
[-level levelNum] ] [...] 
[-m maxErrors] [-f outFile] [-v verbosity] 
{DSN | [-connstr] connStr | dspath} 

オプション

ttCheckには次のオプションがあります。

-blkDir

すべてのブロック・ディレクトリをチェックします。

-compHeap

コンパイル・ヒープ構造をチェックします。

-connStr

connection_strin g

データ・ストア名、サーバー名とDSN(必要に応じて)および関連する接続属性を含むODBC接続文字列。

DSN

チェックするデータ・ストアのODBCデータソース名を指定します。

dspath

チェックするデータ・ストアの完全修飾名。これは接続に関連付けられたDSNではなく、データ・ストアに関連付けられた完全修飾データ・ストア・パス名で、データ・ストアのODBC定義のDataStore=パラメータに指定されているパス名です。
たとえば、ファイル/home/payroll/1997.ds0/home/payroll/1997.ds1およびいくつかのログ・ファイル/home/payroll/1997.lognからなるデータ・ストアの場合、dspath/home/payroll/1997です。

-f outFile

出力ファイル名を指定します。デフォルトはstdoutです。

-h

-help

-?

使用方法のメッセージを出力して終了します。

-header

データ・ストア・ヘッダーの内容をチェックします。

-heap

すべてのヒープ構造をチェックします。

-indexHeap

索引ヒープ構造をチェックします。

-level levelNum

ヘッダー、ブロック・ディレクトリ、ヒープおよび表のチェック・レベルを示すために使用できます。同一コマンドで異なるレベルを使用して異なる構造をチェックできます。レベル指定は、まだレベル指定が行われていない、コマンド文字列の左側に指定されているすべての構造に適用されます。コマンド文字列に構造が指定されていない場合、レベル指定はすべての構造に適用されます。
1: 健全なバイトと簡単なフィールドをチェックします。
      たとえば、すべての高水準構造体の妥当性についてenumをカウントします。
2: レベル1のチェックをすべて行い、さらに他の構造のフィールドによって参照される構造の妥当性をチェックします。
3: レベル2のチェックをすべて行い、さらに列値について表の各行をチェックします。
      たとえば、有効なVARCHAR2とFLOATのサイズをチェックします。
4: (デフォルト)レベル3のチェックをすべて行い、さらに各行と各索引の索引/表のマッピングをチェックします。

-log

ログ・バッファをチェックします。

-m maxErrors

レポートするエラーの最大数。デフォルトは10です。関連エラーがいくつか追加されてレポートされる場合もあります。0の場合、ユーティリティは接続のみを行って戻ります。

-permBlkDir

永続パーティションのブロック・ディレクトリをチェックします。

-permHeap

永続ヒープ構造をチェックします。

-tables tblName [...]

tblNameで指定される表をチェックします。

-tempBlkDir

一時パーティションのブロック・ディレクトリをチェックします。

-tmpHeap

一時ヒープ構造をチェックします。

-users
userName [...]

userNameで指定されるユーザーの表をチェックします。

-V | -version

ttCheckのリリース番号を出力し、終了します。

-v verbosity

0: 出力なし(プログラムの終了ステータスで、エラーが検出されたかどうかが示されます)。
1: (デフォルト)エラー出力のみ。
2: エラー出力および進捗状況のレポート。

test_dbデータ・ストアのすべての構造のチェックを行うには、次のように実行します。

ttCheck test_db

test_dbデータ・ストアのすべての構造の健全性チェックを行うには、次のように実行します。

ttCheck -level 1 test_db

test_dbデータ・ストアのすべての表のチェックを行うには、次のように実行します。

ttCheck -tables test_db

test_dbデータ・ストアのすべての表の物理的構造および行内容のチェックを行うには、次のように実行します。

ttCheck -tables -level 3 test_db

test_dbデータ・ストアのすべてのヒープ構造、行内容および索引の健全性チェックを行うには、次のように実行します。

ttCheck -heap -level 1 -tables -level 4 test_db

test_dbデータ・ストアの表tab1およびtab2の物理的構造および行内容のチェックを行うには、次のように実行します。

ttCheck -tables tab1 tab2 -level 3 test_db

注意

ttCheckによって返される情報は、主にオラクル社カスタマ・サポート・センターによってTimesTenデータ・ストアの内部データ構造の問題を診断するために使用されますが、システム管理者および開発者にとって役立つ場合があります。

ttCheckユーティリティは、システム上にアクティブなトランザクションがないときに実行する必要があります。これを確実に実行する方法はExclAccess=1を設定することです。共有データ・ストア上で実行され、他のトランザクションがアクティブな場合、実際はデータ・ストアに問題がない場合にも、ttCheckはエラーを返すことがあります。

ttCheckユーティリティは、データ・ストアの他の表と同じようにビューのチェックも行います。ただし、ビューの問合せの結果とビューの内容が一致するかどうかは確認できません。

構造を指定しない場合、ttCheckはすべての構造をチェックします。指定した表の名前やユーザーが検出されない場合は、エラーは返されません。

このユーティリティの実行には、時間がかかる場合があります。冗長レベル2によって、進捗状況のレポートを出力できます。

このユーティリティは、TimesTen Data Managerがインストールされている場合にのみサポートされます。